不濡れ不良とは
はんだ付けの用語の中に「不濡れ」、「濡れあがりが悪い」などの言葉が出てくるかと思います。
簡単に言ってしまえば、「未はんだ状態」の事になるのですが、
ランドの一部が濡れ広がっていない「赤目」や、部品との「結合不足」など、
色々な場面で出てくる用語でもあります。
特に結合状態が悪い場合は製品として成り立たないケースの不良になってしまいます。
不濡れが発生しやすい要因とは
部品の材料や温度特性、基板パターンによる熱容量の違いやランド形状など様々な要因が考えられますが、
基本的には部品の劣化や温度不足によるはじき、また、フラックスが最適な条件下にない場合も考えられます。
その場合、部品や基板の管理と、適当なフラックスの選定と塗布方法が有効になってきます。
またポイント噴流の場合ノズルの設計も影響してきます。
ランドとノズルの位置関係が悪いとはんだの表面張力により、不濡れ不良になる事があります。
適正なノズルとランドの関係は以下のようになります。
ただし、現在は、基板の高密度化に伴い、このような設計が必ずしもできない場合があります。
その場合、ノズル形状を工夫することである程度の無理は効くようになります。
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